礼拝の話

2022/01/19 

1月14日(金)聖書 箴言 19章21節 英語科 楢本

新年になるとよく「今年の目標」というのを立てます。

でも残念ながら毎年、新しい目標を立ててもだんだんいいかげんになって結局最後まで続けることができない、ということもよくあります。

だからこそ人は年の変わり目にもう一度頑張ろう、と思って目標を立てるのでしょう。

私たちが「目標」を立てて毎日の生活を送ることにはそれなりの意味があります。

今はまだ完全にはできていないけれど、できるようになりたいこと、このことだけはきちんとして一年を過ごしたいと思うこと、去年はできなかったけれど今年こそは絶対したいこと、そういうことを目の前に掲げて、「そこへ向かって行こう」と自分を励ますのです。

あるいは日常の忙しさの中で何を目指していたのか忘れてしまうことがないようにするのにも目標は役に立ちます。

今日の聖書にも「人の心には多くの計らいがある」と書かれています。

私たちはしばしば色々な計画を立てては挫折し、また新たな計画を立てます。

あれをしよう、これをしよう、と色々な計画を立てても実現するのはほんのわずか、ということもあります。

去年の自分の姿を振り返ってみると、実現できなかった目標や計画の山が累々と横たわっている、ということかもしれません。

続いて聖書には「主のみ旨のみが実現する」とあります。

人間である私たちが一生懸命色々考えて計画を立てても、うまくいかなかったことばかりが記憶に残っています。

良かったことよりも悪かったことの方をよく覚えているせいかもしれません。

私たちが一生懸命考えても、もちろんまじめに一生懸命に考えているのですが、うまく行っているとは思えない時でも、この聖書の言葉にあるように、「ただ神さまのご計画が実現している」のだというのです。

「神さまのご計画」という言葉からもう一つの聖書箇所を連想しました。

エレミヤ書29章11節です。

「私はあなた達のために立てた計画をよく心にとめている、と主は言われる。それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。」

神さまは私たち一人一人のために計画を立ててくださっています。

平和の計画、将来と希望を与える計画を立てています。

私たちは実はその神さまの大きな愛の計画の中を歩んでいるのです。

毎日の小さな失敗でも私たちはくよくよと悩みます。

計画通りに行かないことは日常茶飯事です。

でもそれら全てをおおい尽くす神さまの計画が私たちを導いているのです。

高校3年生の皆さんは卒業を目の前にしています。

私がこのチャペルで皆さんにお話するチャンスもこれが最後でしょう。

3年生の皆さん、自分の清和での年月を振り返ってみてください。

皆さんはここでいろいろな事を学びました。

たくさんのうまく行かなかったこともありました、傷つくこともありました、

でも、皆さんは神さまに招かれてこのところに来たのです、ともう一度言いたいと思います。

入学したばかりの時にもこの言葉を聞いたかもしれません。

今、間もなく清和を去っていく皆さんにもう一度同じ言葉を贈ります。

皆さんは神さまに招かれてこの清和で過ごした年月の間、神さまの大きな愛の計画の中にいて、時には川の流れに逆らうようにじたばたしたり、あるいはうまく流れに乗れるようになったり、そして間もなく、ここから離れて自分の足で新しい世界に進んで行こうとしています。

神さまの大きな愛の計画はどこに行っても皆さんを離れることはありません。

清和でチャペルとともに過ごした日々をしっかりと心にもってこれから歩んでください。

皆さんのうえに神さまの祝福を祈っています。

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