清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2022/02/04
新しい年を迎えた時、「今年はこれをやり遂げる」「今年はこんなことにチャレンジする」といった、新しい目標を立てるには、年の始まりはうってつけといえるでしょう。
私は三日坊主ですので、何度も新しい目標や「毎日これを続ける」という日課を立てるのですが、いつの間にか続かなくなっていることが多いです。
つくづく「もう少し継続力があれば」と思うのですが、そんな三日坊主の自分でも、唯一日課として続いていることがあります。
それは毎朝起きる時間と、毎朝家を出るまでに家で行うこと、そして家を出る時間を守るということです。
誰かに「こうしないさい」といわれたわけではなく、自分で「こうしよう」と決めたことが、毎日続けていくうちに、いつの間にか日課となりました。
平日は、朝起きてから家を出るまでの時間と行動が、意識しなくてもほぼほぼルーティン、つまり決まった手順になっています。
不思議なことに一度習慣、ルーティンになると、それが少しずれるだけで、何だかソワソワして、気持ち悪さが心に沸いてくるから面白いものです。
スポーツ選手にはこのようなルーティンを大切にしている選手が多いといいます。
スポーツ選手がルーティンワークを大切にするのは、験を担いでいるからではなく、それをしないと自分のリズムが乱れるからだと思います。
日頃行っている手順を同じように繰り返すことで、心を落ち着けて、集中して試合に臨めるのでしょう。
このようなルーティンを大切にしている人はスポーツに限らず、どのような分野にもいることでしょう。
朝の習慣以外にもう1つ、新しい習慣、ルーティンになればいいなぁと思うことがあります。
それは朝の挨拶です。
ものまねタレントに松村邦洋さんという人がいます。
松村さんは大の野球好きで、松村さん自身もずっと野球をやってこられ、地元で毎年野球教室を開いているのですが、あるラジオ番組で「挨拶」について話していることがありました。
松村さんは、バッティングや守備にはスランプがあるけど、「挨拶にスランプなし」とそのラジオ番組で話されたのです。
松村さんがこのように断言するのは、その日に出会った人に「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」という挨拶が、その人にあったやり方で行うことが出来るからです。
高い技術が必要かといえばそうではなく、ちょっとだけ自分が意識することで、自分にあった方法で挨拶はできます。
声を出して挨拶をすることもあれば、会釈で挨拶をすることもあります。
どのような方法であれ、ほんの少し意識するだけで挨拶は行うことが出来ますから、松村さんがいうように、挨拶にスランプはないのでしょう。
始めは意識しながらの挨拶が、無意識に、自然に行うことができるようになれば、それが1日の習慣、欠かすことのできないルーティンになっていくのではないかと考えました。
今年度も残すところあとわずかとなり、4月には新しい年度を迎えようとしています。
1年を始めるにあたり、新たに立てた目標をもう一度思い出して、まずはこの3学期の学校生活を大切にしていきたいと思います。