礼拝の話

2023/10/20 

10月10日(月) 聖書 マタイによる福音書 7章7節 社会科 山脇

家の小さな和室の障子の張替えをしました。

子どもの時に父親が障子紙の張り替えをしていたことを思い出しました。

私の記憶では、父親が張替えをしていた時のことを思い出し、いろいろな手順があって大変な作業だったように思いましたが、ホームセンターには張り替えセットがあって、やるまでは「大変だぞ」と思った張り替えですが、案外、短時間で終えることができました。

その数日後、外出中に妻からメールが来ました。

「悲報」とあったので、子どもに何かあったのかと思い、急いでメールを確認すると、障子に穴が開いている写真と、腹ばいになってニコニコしている子どもの写真がありました。

「悲報」とはこのことかと、ほっとしたと同時に、悪びれることもなく、笑顔で腹ばいになっている子どもの写真を見ると、「やっちゃたか~」と思わず笑ってしまいました。

その後、障子の穴は日に日に増えていきます。

偶然できた穴から見える外の様子に興味があるのでしょうか。

最初の穴の左右両隣に次々と穴が増えていき、穴の大きさもどんどん大きくなります。

知らない人が外から我が家を見たら、「あの家は何かあったのか」と思うくらい、障子の下一列の部分がすでにボロボロです。

毎日、子どもは和室の中をハイハイしながら、外で物音がしたら障子にできたその穴から外を眺め、そしてまた穴を増やしていきます。

いつも我が家の愛犬の散歩をしてくれているお隣さんが、子どもが障子の穴から顔をのぞかせ、ニコっと笑ってくれて嬉しくなった、ということを教えてくれました。

多分うちの子も、いつものおばちゃんが来た、と思って障子の穴をのぞき、お隣さんの顔を見て嬉しかったのではないかと思うのです。

色んな景色を見たり、色んな人と関わったりすることで子どもの世界は広がっていくんだな、と障子の穴を見ながら思いました。

私たちも子どもと同じように、最初は小さな一つの穴かもしれませんが、そこから上に下に、右に左にと、知りたい、見たいという探求心が広がっていくのだと思いました。

今日の聖書箇所には求めること、探すこと、門をたたくこと、について記されています。

イエスは心から神を信頼し、求め、探し、門をたたくことを私たちに教えてくれています。

私たちを愛してくださる神は必要な時に必要なものを与え、私たちの歩む道を示し、天国への門を開いてくださっている、とイエスはいいます。

だから、子どものように純粋な気持ちで求め、探し、たたきなさい、とイエスはいっているように思います。

最初は小さな穴かもしれませんが、その小さな穴を大事にして、それを上や下、右や左に広げていくことで、私たちの世界観や価値観は広がっていくのでしょう。

神はそのような私たちの歩みを見つめながら、求めなさい、探しなさい、門をたたきなさい、と語りかけてくださいます。

必要なものを、必要な時に与えてくださる神の恵みを信じて、今日も歩んでいきたいと思います。

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