礼拝の話

2023/10/11 

10月6日(金) 聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5章16~18節 理科 岡村

元気いっぱいいたずら好きな5歳の幼稚園児、野原しんのすけを主人公として、両親をはじめとする周囲の大人たちが、主人公の巻き起こす騒動に振り回される日常を描いたアニメ「クレヨンしんちゃん」があります。

このクレヨンしんちゃんは、わたしが子どもの時は、大人が見せたくないアニメのトップ10位に入るぐらい不評でしたが、ある時を境に、子どもだけでなく大人が見るべき映画の1つへと変わっていきました。

転機になった映画は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」です。

この作品から、クレヨンしんちゃんは、家族、友情、仲間をキーワードにして作品が作られました。

野原一家はいつも「家族愛」を大切にしています。

カスカベ防衛隊にはかけがえのない「友情」があります。

そして、しんのすけは非日常の世界からやってきた人たちといつの間にか「仲間」になり、生き生きしはじめます。

このアニメにどうして心を動かされるのかと考えると、それはきっと小さな5歳児のしんのすけが、家族や友人だけでなく初めて会った誰かのために必死に立ち向かうからです。

誰かのためにです。

その姿を見て、私たちは心が動かされ頑張ろうと力をもらうのだと感じました。

この映画のように、私自身力をもらったことが最近あったなと思い出されました。

それは高校3年生が進路に向けて書いている志望理由書を見た時です。

志望理由書には、どうしてこの学校なのか、この仕事なのか、将来こんな大人になりたい、将来の目標について書いていきます。

高校3年生の志望理由や将来に向けての話をすると、職業によっての違いや職業が決まってなくても、まだ進学や就職に迷って模索していても共通して言えることがあります。

それは今の私にできることで、将来出会った人が笑顔になれるようなお手伝いをしたいというものでした。

知らない誰かのためにです。

この志望理由書や進路の話をするたびに、心が温かくなり、そして頑張ろうと思うことができました。

誰かのために何かすることは、そしてその姿は人の心を温かくし、動かすものですが、誰かのために何かしようと考えることはとても勇気のいることで、できるか不安になります。

そんな私でもだれかのために何かできていることをみつけました。

それは、祈ることです。

誰かが休んでいる時は、早く元気になりますようにと祈りました。

明日の行事に向けて無事に行えるように祈ります。

娘に辛いことがあると時も祈ります。

そして、祈るだけでなく、逆にお祈りしてもらうこともありました。

家族でも親戚でもない私のためにです。

誰かのために祈り、そしてそれを心合わせて一緒に祈る時間は、とても大切な時間で私たちに力を与え、励ましてくれます。

私自身、お祈りが毎日の習慣になってから、心と生活にゆとりを持てたように感じます。

友だちが悩んでいる時、自分自身が嫌になった時、どうしたらいいのかわからなくなった時祈ることで見えてくることがあります。

小さな感謝や喜びを感じることができます。

清和はこのお祈りが当たり前にできる学校です。日々の生活の中で、誰かが、他の誰かを思い祈ります。

この時間を大切にしながら皆さんと一緒に1日1日を積み重ねていきたいと思います。

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