礼拝の話

2019/10/10 

10月10日(木) 聖書:エフェソの信徒への手紙 2章14~16節 社会科 山脇

今日は何の日でしょう。

現在は10月の第2週の月曜日が体育の日と定められていますが、以前は10月10日が体育の日でした。

これは1964年に行われた東京オリンピックの開会式が行われた日を記念したものです。

オリンピックの歴史をたどると、古代ギリシアまでさかのぼることができ、アテネやスパルタといった大都市から、小さな都市まで1000以上の都市がギリシアという地域に集まっていました。

それらの都市は戦争になることも多々あったのですが、ゼウスを祀る町、オリュンピアで4年に1度開催される競技会の際には争いを中止し、人々は競技に熱中したそうです。

オリュンピアで開かれる競技会は、古代ギリシア人にとって、娯楽であると同時に、神々を祀り称える神聖な祭典でしたので、競技会の開催中はもちろんのこと、開催3カ月前から戦争を中止し、競技会を神聖なものとしたのです。

オリンピックは「平和の祭典」といわれます。

これは、古代ギリシアにおけるオリュンピア競技会の在り方が由来であると同時に、平和でなければこの大会は開催できない、ということも含まれているように思います。

日本は過去に一度だけ、オリンピックをボイコットしたことがあります。

1980年に開催されたモスクワオリンピックです。

金メダルが期待されていた多くの選手が涙を流して大会への参加を訴えましたが、その声は届きませんでした。

4年間という時間をオリンピックのために使ってきた選手にとって、どのような理由であれ、中止や不参加になってしまうことは想像できない苦しみだったと思います。

今、私たちは平和の中にあります。

「平和」という言葉を、広い意味で考えると、その幅は際限なく広がっていきます。

ですから日常の生活の中で、大きな事件や事故、災害が起きた時に、平和と感じられないのかもしれません。

しかし、本来の「平和」という言葉の意味を探ってみると、単純に「戦争ではない時」を意味します。

その意味で考えると、日本はやはり「平和」な国なのです。

その中で、私たちはかなりの範囲で、自分の思う事をできる環境にあります。

これはとても特別なことだと思うのです。

今日という一日も、そういう意味で特別な一日です。

自分の出来ることや、やりたいことに取り組めることに感謝して過ごしましょう。

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