礼拝の話

2022/10/06 

10月4日(火) 聖書 コリントの信徒への手紙Ⅰ 4章7~9節 音楽科 三浦

先日9月28日の高知新聞の小社会に折り紙の話がありました。

私は小さい頃から、折り紙を折るのが好きでした。

この新聞記事ですが、折り紙はすごいんだ、ということを書いているわけではありません。

2月24日にロシアがウクライナに侵攻し、もう7か月が経ちました。

当初はすぐに攻め落として自分たちの思うようにできると思っていたロシアも、それがうまくいかない現実の中で、最近では軍隊に入っていない人たちを戦地へと送り出すための準備をしています。

戦争当初は、国が決めたことだからとやや傍観していた人たちも、いよいよ反対の声を上げ始めましたが、そのような反対の声がどんなに大きくてもプーチン大統領はそれを止めようとはしません。

日本は1945年、人類初の原子爆弾によって広島と長崎で大きな被害、本当にたくさんの人命が失われた末に、敗戦を認め、降伏しました。

広島の平和記念公園に、「原爆の子の像」というものがあります。

この像のモデルは、佐々木偵子さんという少女です。

2歳で被爆し11歳で原爆症を発症し、12歳で亡くなりました。

その亡くなる数か月前、お見舞いとして折り鶴が送られたことから、偵子さんや周りの入院していた患者さんたちが折り鶴を折り始めたと言います。

生きたい、治りたい、との思いで一羽一羽折っていったことでしょう。

このエピソードから、核廃絶や平和の祈りの象徴として、折り鶴は世界で認識されるようになりました。

中学3年生は、今月、広島への研修旅行を予定しています。

研修先について、どのような場所なのか、いったいなぜそのようなことが起こったのか、今生かされている私たちはどのようなことを考えていけばよいのか、さまざまなことを考え、学んでいく予定です。

戦争を前に、私たちは何ができるのか、何を平和を守るために考えなければならないかを、この中高生時代にしっかり身に付けることは本当に大切なことだと思っています。

私たち一人ひとりは決して大きな力を持っている者ではありません。

でも私たち一人ひとりには、神さまからそれぞれに宝が与えられています。

それを大切に生かそうとするときに、私たちは多くの困難や、多くの悩み、痛みを抱えながらも1つずつ歩むことができるのだと思います。

平和を願う歩みを続けていくために、何ができるのかを考え続ける者でありたいと思います。

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