礼拝の話

2022/11/16 

11月11日(金) 聖書 ルカによる福音書 5章30~32節 社会科 堀内

徳島県にある賀川豊彦記念館に行ってきました。

賀川豊彦は徳島で育ち、中学生の時にキリスト教に出会い、非暴力、反戦、平和主義の思想を強く持って育ち、貧しい人たちの救済事業や労働運動や生活協同組合運動、普通選挙運動など社会で弱い立場の人たちに寄り添い、生活向上や権利獲得のために戦った人です。

日本の敗戦後、GHQのマッカーサーに呼ばれて日本の戦後復興の協力をし、世界の平和運動にいのちをささげた人です。

世界の平和のために生きた賀川豊彦はどんな人物だったんだろうかな、何を考えて生きていたんだろうな、と考えました。

小さな記念館でしたが賀川豊彦らしい農村地帯にある素敵な記念館でした。

イエス・キリストもいつも社会で弱い立場の人たち、病気で隔離されていた人たちやユダヤ人社会で嫌われていた徴税人、社会で弱い立場であった子供や女性たちといつもいっしょにいました。

イエス・キリストの生涯は、生まれてきた時も馬小屋の飼い葉おけに寝かされ、「住民登録をせよ」という皇帝からの勅令がでている時に人の数にも入れない社会からのけ者扱いされていた羊飼いたちにこの喜びの知らせが届けられました。

イエス・キリストの生涯はいつも世の中で困っている人や弱い人、へだてなく助けてほしいと思っている人たちの気持ちに寄り添うものでした。

私たちが生きている社会もいろいろな人がいます。

自分とは違う人の気持ちに寄り添うことは本当に大変なことだと思います。

自分とは違う存在、考え、行動、自分の思い通りにいかないことばかりですが、考えてみると学校とはそのようなところだなと思いました。

日々、学校生活を送ることは大変ですが、大変だからこそ貴重で素晴らしい生活をしていると思います。

人の思いに寄り添い、互いに肩を寄せ合いながら生きることは、とてもいいなと思います。

賀川豊彦も、イエス・キリストもみんな肩を寄せ合いながらみんなが幸せに生きていくためにどうしたらいいか、考えながら毎日毎日生きていったと思います。

私たちの歩みはイエス・キリストとは違うかもしれませんが、そうでありたいな、と私は思います。

もうすぐクリスマスが近づいてきてアドベントとよばれる準備期間に入っていきます。

イエス・キリストは何のためにこの地上に生まれてくださったのか、それは私たち一人ひとりの心に寄り添うために来てくださったのだ、ということを覚えながらクリスマスを迎える歩みをしていきたいと思いました。

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