礼拝の話

2022/02/04 

2月1日(火)聖書 ペトロの手紙Ⅰ 4章10節 音楽科 三浦

年度末を迎えるにあたり、1年の振り返りをする時期になりました。

「立てた目標通りに、しっかりと学校生活を送れた」という人もいるでしょうし、「いや~始まる時はこうしようと決めていたけれど、実際はどうもうまくいかなかったなぁ」という人もいるでしょう。

何かを振り返る時、どう振り返るか、自分の考え方を思いめぐらすことはあるでしょうか。

私は長年、楽器を弾き続けていますが、ある程度の規模の作品を演奏できるようになるまでにはやはり時間がかかります。

1つ1つ作品の規模も長さも違いますが、練習の方法は変わりません。

まずは、その作品の楽譜を手にし、楽譜を読みます。

どこにどういう形で音が並んでいるのか、どういう雰囲気を求めて作曲家はこの作品を作ったのだろうかと考えをめぐらしながら、楽譜を読んでいきます。

右手を練習し、左手を練習し、ペダルを練習します。

両手と足、これをいっぺんに練習してうまくいけばよいのですが、そう簡単にも行かないので、また足と左手、足と右手、と合わせる練習をしていきます。

練習を重ねていくと、最初に考えていた方法ではうまくいかなくなることがたくさんあります。

途中でどんどん指番号、足の運びを変更して、一番よく進めるように変えています。

そして、1つの作品は完成をします。

自分のいろいろなことを振り返る、ということは、この1つの作品を作り上げるための練習に似ているように思います。

私たちの毎日は、うまくいくことも、うまくいかないことも山のようにあります。

でも、その1つ1つでしっかりとそのことを考えることが、振り返ることへの大切な要素になるのだと思います。

そして、もう1つ、自分の現実をきちんと知る、ということが必要です。

これは実際、一番難しいことでしょう。

でも、今を見つめるためには向き合わないといけないので、逃げることはできません。

学習面にしても、生活面にしても、一人ひとりその課題は違います。

いろいろと理由をつけることはできるかもしれませんが、自分がどう歩んできたのかを振り返る時には、誰のせいにもできないでしょう。

自分が今年度、ここまでどう歩んできたのかをしっかりと考えることで、来年度が見えてくるのだと思います。

できたこと、できなかったこと、したかったこと、しなかったこと、その1つ1つがあって、今の私があり、みなさんがあります。

自分を見捨てず、自分を諦めず、自分の大切にしているものを大切にしながら、一人ひとりに求められている学校生活の歩み方をしっかりと見つめながら、残りの今年度の歩みもていねいに過ごしたいと思います。

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