礼拝の話

2022/02/16 

2月15日(火)聖書 ローマの信徒への手紙 8章28節 社会科 山脇

この1月から今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まりました。

鎌倉に武家政権を立ち上げた源頼朝と、その頼朝を支えた関東の武士たち、その中でも特に頼朝とともに武家政権を築いた北条義時を主人公に描いたドラマです。

過去の大河ドラマでも鎌倉時代を描いたものはいくつかありますが、この「鎌倉殿の13人」は、源頼朝を中心としつつも、その周りで頼朝を支えた北条義時や関東の武士にスポットを当てているという点で、とてもユニークなドラマだと思います。

緊張感が走るシーンもあるのですが、一人ひとりのキャラクターがどこか親しみやすく、結構笑いが出てしまうような描き方が多いからでしょうか、鎌倉時代の殺伐とした、または陰湿なイメージというものをあまり感じさせないドラマといえます。

実際、どのような時代であったかは、その時代に生きた人にしか分かりません。

しかし、見方や捉え方によってはシリアスにもコミカルにも描くことが出来るんだなぁと、

このドラマを見ながら感じています。

先日、高知県にもまん延防止措置が適用され、新型コロナウィルスの感染拡大はまだまだ続いています。

先の見通しがつかないような状況ではありますが、このような状況を私たちはどのように捉えるのでしょうか。

新聞、テレビといったマスメディアは、毎日感染者数を報道し、緊急事態宣言やまん延防止措置の必要性を訴える一方で、まん延防止措置によって飲食店や観光業が大きなダメージを受けているとも報道します。

ワクチン接種の遅れを報道することもあれば、そのワクチンの安全性について報道をすることもあります。

対面での講義が難しい大学がリモートでの講義を続けていることに「今年の大学生はかわいそう」と報道し、一方で子どもたちが多く集まる場所での感染の危険性を訴えます。

正直、テレビのニュースやワイドショーは何が言いたいのだろうと思ってしまうのですが、同時に、どの立場で物事を見るかによって捉え方は違うから仕方がない、とも思うのです。

大切なのは、それらの情報をこちらがどのように受け止め、また捉えるのかということです。

物事を一括りで「こうだ」と決めつけてしまうのではなく、見方や捉え方を変えてみると、新しい工夫が生まれ、また新しい楽しみ方が見つかるのではないかと思うのです。

今日の聖書個所では、「万事が益となる」という言葉がありました。

自分にとってプラスと思えない事柄でも、神は「全て必要なこと」として私たちに与えてくれていると、聖書はいいます。

そのように聖書は、私たちに起こる出来事や事柄について、新しい見方、捉え方、考え方を、示してくれています。

最初に話した大河ドラマも、どのように描くのか、どのようにその時代を捉えるかで見方や考え方、感じ方は大きく異なります。

今の状況も、私たちがどのように見て、捉えて、考えるかによって現在が大きく異なるのではないでしょうか。

3学期も残りわずかとなりましたが、このような状況だからこそできることは何かを考えながら、歩んでいきたいと思います。

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