礼拝の話

2022/02/18 

2月17日(木)聖書 マタイによる福音書 5章45節 日本基督教団 土佐教会 高橋伸明伝道師

「そのままのあなたが好きだよ」と誰かに言われたことがありますか。

「ありのままの自分」を愛されたこと、認めてもらったことはありますか。

いろいろ思い巡らすと、よい点数をとったらご褒美をもらえる、何か人の役に立つことをしたら評価が上がる等、何らかの条件を満たす代わりに、何らかの利益を受け取るという、取引のような生活に慣れてしまっているのではないだろうかと思います。

でも、人間という生き物はそんな「条件付きの愛」だけでは、決して本当の幸せにたどり着くことはできません。

赤ちゃんはどうでしょうか。

赤ちゃんは弱いし、面白い話もできないし、お金なんかもちろん持っていません。

しかも、自分では何もできないので、完全に人のお世話にならないと生きることもできません。

でも、そんな赤ちゃんの心が健康に育つためには、無条件に愛されるという体験が絶対に必要です。

でも成長して、赤ちゃんの時代が終わり、幼稚園、小学生、中学生、高校生となってゆくにつれて、「あれができないとダメ」「これができなとダメ」という条件がどんどん押し付けられてくるのが、人間の現実だと思います。

そして、その条件を満たせないことが多くなると、「自分なんかこの世で生きている必要はないんじゃないかな…」と思うようになってしまうことも往々にしてあります。

でも、「自分には生きている価値なんてない」と思うのは、間違っています。

何故そんな間違った考えを抱いてしまうのかというと、それは、人間の値打ちが成績や美しさや強さなどで決まると勘違いさせられているからです。

本当は人間というのは、強くなくても、美しくなくても、優秀でなくても、そのままで値打ちがあり、愛されるべき存在です。

残念ながら世の中には、そのような無条件の愛が人間には必要だということを、知らない人がほとんどです。

ですから、今の世の中の状態では、そのような愛は待っていても手に入りません。

ですから、自分から人に「あなたはそこにいるだけでいいんだ」、「生きてそこに存在しているだけで、あなたには価値があるんだ」と、呼び掛けることから始めないと仕方がありません。

自分からそのように変わってゆけば、自分の周りも変わってゆくことでしょう。

それをみなさんに信じてもらえたら嬉しく思います。

ご一緒に少しずつ変わっていきましょう。

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