礼拝の話

2022/02/28 

2月24日(木)聖書 ローマの信徒への手紙 12章4~5節 理科 寺田

今日は理科について考えてみたことを話したいと思います。

理科には物理、化学、生物、地学の4つの分野があります。

私はその中で特に化学が好きです。

化学はある薬品とある薬品を混ぜると反応して他のものに変わるという変化を扱う分野です。

化学を勉強する上で大切なものの1つに周期表がありますが、周期表には現在118種類の元素が並んでいます。

118種類の元素はそれぞれ、他の元素と違った特徴をしています。

言うならば元素はそれぞれ個性を持っているのです。

元素同士の組み合わせが変わる化学反応によってさらに多くの特徴を持ちます。

そうしてできているのが私たちの身の回りにあるものです。

イスやマイク、紙など何気なく日常で見かけるものが元素の組み合わせで作られています。

これほど多くのものを作ることができるのは元素がそれぞれ違った特徴をしていて、それらが組み合わさっているからです。

こうして元素について考えていると1つ気付いたことがありました。

それはこれらの元素が私たちのようだということです。

私たちはそれぞれ、似たところはあっても必ず違うところがあります。

性格は似ているけど食べ物の好みは合わないとか、運動が好きな人同士だけど、好きな芸能人が合わないなどです。

全く同じ人はいません。

それが個性です。

私は小学生から中学生くらいのとき、他の人と比較することがありました。

周りの人が難なくこなしている様子を見ると、私はなんてダメなのだろうと落ち込むこともありました。

人と比較していることで、自分のできないことばかりに目がいってしまっていました。

反対に、違う人が集まるからこそ、人から人へ影響を与えて変化が起こることがあります。

当時の私は好きなことがありました。

それが、理科です。

理科を好きになるきっかけになったのが、当時理科を教えてくれていた先生です。

私とは違う人である先生がいたからこそ私に変化が起こりました。

ここで起こっていたことはまさに、人と人の化学反応でした。

私たちは1人だけではできないことがたくさんあります。

しかし、私たちの周りにはさまざまな個性を持った人がたくさんいます。

いろいろな人がいるから、人と出会い、集まることで、互いに影響を与えて変わっていくことがあります。

時には、自分だけではできなかったことができたり、新しい見方をすることができるようになったりすることもあります。

時には、相手のことが理解できずに苦しむこともあります。

それでも、諦めずに向き合うことで新たな発見をすることができるのだと思います。

お互いに相手のことを理解しようとし合って向き合うことはまさに一つの体のようだと思います。

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