礼拝の話

2023/03/07 

2月28日(火) 聖書 ルカによる福音書 10章25~28節 音楽科 三浦

先日、2月24日にロシアのウクライナ侵攻は1年を迎えました。

「迎えた」という表現が適切かどうか、ちょっと考えものですが、少なくとも、ロシアがウクライナに侵攻している事実は、1年続いているということは確かです。

世界中が、ロシアが本当に戦争を始めようとしているのではないか、といろいろな情報を分析して、どうにかそうならないように働きかけを進めたにも関わらず、この戦争は始まり、わたしたちの生活を脅かすことになっています。

この戦争が始まったとき、わたしは何とも言えない感情を抱えていました。

ロシアがウクライナに侵攻している今、日本にいるわたしは何ができるのか、という思いです。

何ができるだろうかと考えていた時に、あるNPOとの出会いがありました。

その団体では、3000円で栄養治療食が90食、はしかのワクチンであれば120人分用意できるといいます。

わたしが月々している支援額はそう大きなものでないとしても、その積み重ねで、彼らの働きの一部を支えることができればと思い、これからも続けていきたいと思っています。

世界各地の戦争、紛争だけでなく、トルコ・シリアでは大きな地震が続いています。

死者数も東日本大震災を大きく超え、わかっているだけで50000人を超えました。

多くの人々が大切な家族を失い、生活を奪われ、今を生きなければいけない現状があります。

高知にいるわたしたちは、いつかくる南海トラフ巨大地震を前に、日々、災害に向き合うこと、災害が起きた時に考えなければならないことがあるはずです。

それは、人は一人では生きられないということです。

わたしたちはどんなに一人でやっていけると思っていても、誰かの助けなしには生きていくことは難しいのが現実です。

そのような中で、今朝の聖書の箇所はわたしたちが忘れてはいけない大切なことを教えてくれているのではないでしょうか。

「隣人を自分のように愛する」ためには、まず自分で自分を愛することができなければ、隣人を愛することは難しいでしょう。

そして、その前には「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」とあります。

これは、キリスト教の神を信じる、信じない、という話ではなく、自分の心、思いを尽くして、日々をしっかりと歩むことを勧めているのだと思います。

自分の思いを自分のことだけに使うのではなく、近くの、そして遠くの隣人へと思いを向け、日々の生活を送り、しっかりとした学校生活を送りたいと思います。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ