礼拝の話

2024/03/25 

2月29日(木) 聖書 ヨハネの手紙 4章9章 理科 松本

私が大学への進学を決めたきっかけは、当時の中学3年生の理科の教科書にありました。

南アメリカ大陸の横にあるガラパゴス諸島、ここに生息している鳥の話が私の世界を広げてくれました。

ガラパゴス諸島はいくつかの島から成り立っており、島によってクチバシの形や大きさが違うフィンチという鳥が生息していました。

同じフィンチと呼ばれる鳥なのになぜクチバシの形や大きさが島によって違うのか、ということに興味を持ちました。

クチバシはエサを食べるときに使いますが、ガラパゴス諸島は島によって採れるエサが違っていたようで、クチバシの形と大きさの違いは、食べるエサの違いを反映していました。

環境が大きく変わる中、クチバシが大きい、小さいといった個性が輝いて、苦しい状況の中でもフィンチは絶滅することなく生き残れたのだと知りました。

自分が面白いと思ったことを追及したくて、普段は持ち帰らない教科書を持ち帰り、家で教科書を読み返し、フィンチという鳥について詳しく調べるようになりました。

調べていくなかで、生き物について研究している大学がたくさんあることも知り、生き物について学べる大学に行けば、私の生き物好きという個性に合うかもしれないと、大学への進学を決めました。

実際に、大学では生き物について学び、自分の好奇心を追及して、自分の個性を輝かせることができただろうと思っています。

当時中学3年生の私が学校生活の中で、将来につながるきっかけを見つけられたのは、偶然だと思っていましたが、清和に来てからは、この偶然は神さまに用意されていたものだと考えるようになりました。

教科書にはいくつかの種類があります。

フィンチの話はコラムのようなページにあり、必ず学習するべき内容ではないので、ちがう教科書には載っていなかったかもしれません。

そのようなページが私の教科書にあったこと、これは神が私を愛し、私のために用意してくださっていたのだと、清和に来て気づくことができました。

おそらくこれから先も、日常の中に用意された出会いが人生を左右するきっかけになることでしょう。

その出会いを見逃すことなく、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ