礼拝の話

2024/03/25 

3月1日(月) 聖書 マタイによる福音書 14章27節 英語科 楢本

「人生行路」という言葉で、人生を海の旅に例えることがあります。

海は一見穏やかそうに見えても荒れることもあります。

それが丁度人生によいことや悪いことが色々起こってくることと似ているからです。

また「世間の荒波」という言葉もあります。

人生というのはいつも思い通りには行かない、社会にでると、荒波が押し寄せてくるように、次々に問題が起こって辛いことがある、ということをこの言葉で表現したりします。

人間は誰でもその時その時に真剣に悩み、一生懸命方法を探し、道を切り開こうとします。

その時、私たちは何に目を向けながら進むのでしょうか。

今朝の聖書の箇所で、ペトロがイエスさまを見つめて歩き出したように、自分の目標をしっかり見て進めているでしょうか。

ペトロが荒れる波や風に目が行ってイエスさまから目をそらし、恐怖に襲われたように、私たちも目指すものから目をそらしてしまい、恐れを感じて足が止まってしまうこともあるのではないでしょうか。

どんな時でも「安心しなさい、私がいるよ」と言って手を差し伸べてくださる方がいる、そして私たちの周りに私達を支えてくれる人や心配してくれる人を備えてくださっています。

どうしよう、もう無理だ、と思って全てを投げ出したくなる時にはちょっと立ち止まって、支えてくれる人や心配してくれる人がいることを思い出してください。

そしてしっかりと見つめるべきものをもう一度見つめて、進んで行きましょう。

今日から学年末試験です。

自分で立てた目標をしっかり見据えて勉強に取り組んでください。

荒れる波や強い風に不安を感じて止まってしまいそうなときは「安心しなさい。恐れることはない」という言葉を思い出してください。

教会では今ちょうどイエスキリストの十字架までの期間、レントに入っています。

2月14日の「灰の水曜日」から日曜日を除く40日間、これが続きます。

ペトロは、イエス・キリストの一番弟子でしたが、イエスさまが逮捕されて十字架で死刑になる、と言う時に「そんな人は知らない、自分は仲間じゃない」と3度も言って逃げてしまったという過去がありました。

そんな失敗をしてしまったペトロも再びイエスさまに出会って力をもらいました。

ちょうど嵐の湖で恐怖に襲われて沈みそうになったところを助けてもらったように。

わたしたちが恐怖に捕らわれたり、心が辛くなっているときにもこの声は呼びかけてきます。

「安心しなさい。私だ。恐れることはない。」と。

そして、もし沈みそうになったら、挫折しそうになったら、手をのばして助けてくださいます。

支えてくれる手は私たちの周りに備えられています。

この試験週間、健康が守られて、目標に向かって最善の努力ができるように願っています。

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