礼拝の話

2023/02/15 

2月8日(水) 聖書 ヨハネの手紙 3章18節 音楽科 三浦

あるテレビ番組を見ていた時です。ドキッとする一言がありました。

「誰もが情報戦に関わっている。戦争に加担している」という言葉でした。

これはロシアが起こしているウクライナへの侵攻を検証する番組でしたが、戦争はその現場だけではなく、その場所と全く関わりないと思える場所にいる私たちも関わる戦争になっている、ということを伝えていました。

番組の最後には、ヒトラー率いるドイツが戦争を起こした当時を知っている90歳をこえたおばあさまが、日々インターネットで世界中の人々に向けてお話をしているということが紹介されていました。彼女は「私たちは当時、自分たちが思っていることをいうのが怖かった」といいます。

ヒトラー政権が人々を弾圧し、ユダヤ民族を滅ぼそうとしているとき、それはおかしいことだとわかっていたのに、声を上げることができなかったといいます。それは、そのまま自分が攻撃対象になることを示していたからです。

だからこそ、今、ロシアの人々が何を恐れているのかがわかる、と言います。そして、「あなたの意見や思いを聞かせてください。何がこの狂気を止めることができるのか」と私たちに問いかけています。

連日ニュースでもあるように、ロシアは、というかプーチン大統領は、まさに自分の正義で戦っています。そのことを私たち自身がどうとらえ、どう考えて今からの日々を、人生を歩むかが問われているように思います。

この問いに、答えはないでしょう。一人ひとりが一生をかけて問い続け、答え続けなければならないものだと思います。正しさを戦わせることで傷つく必要はないはずです。正しさは、その言葉通り、正しく相手に伝わらなければ意味がないでしょう。そのためには、いろいろな方法を考えなければなりません。

時には、ぶつかり合うことも必要ですが、ぶつかりあったままでは、お互いが傷つくということを私たちは知っています。「平和を心から願っている」、聞き飽きる言葉かもしれません。でも、今こそ、この言葉を心から願い、大切にしたいと思います。

今朝の聖書の箇所の、「言葉や口先だけでなく、行いをもって誠実に愛し合う」ために必要なことが何か、しっかりと考える私たちでありたいと思います。

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