礼拝の話

2023/03/09 

3月3日(金) 聖書 ローマの信徒への手紙 8章18節 国語科 髙橋

卒業式での合唱に「RADWIMPS」の曲が多く歌われている、というニュースを見ました。

もともと「RADWIMPS」が好きなこと、また少し前に、ある新聞のインタビュー記事に出合っていたから気になったものでした。

紹介されていたのは「正解」という曲でした。

今、学年末試験の真最中ですが、解答用紙の空欄に、正解を書くのが試験です。

私の担当は国語です。

国語でよく耳にするのが、「正解が1つではないところが難しい」という言葉です。

テストの「問題」には、出題者の意図があるので、求められている答えは限定されます。

ただし、「言葉」の選び方、表現の仕方は人それぞれです。

ということは、国語の、特に記述の問題では、まったく同じ答えというものはありません。

採点をするときは、大変ですが、その人らしさが出ていて、1つ1つの答えと向き合うのは興味深いひとときです。

「RADWIMPS」の「正解」を聞き、正解って何だろう、と私もしばしば考えます。

一人ひとりの正解も異なるでしょう。

「正解」は、自分のなかにあるのかもしれませんし、ひょっとして、正解なんてないかもしれません。

しかも、そのとき、そのときに選んだ決断の「答え」であって、また時が経てば、「正解」は変わることもあるのではないでしょうか。

「正解」は決まった「これ」しかないと思いがちです。

しかし、その場面、場面で、相手によって言葉も変わってくるように、「正解」も1つではないのかもしれません。

答えさえ見つからないかもしれません。

それでも、やっぱり、考えることをやめないでほしい。

求めることをやめないでほしい。

相手に、自分に、向き合い、見つめていける人であってほしい。

そして、考えるだけでなく、行動に移せる人になってほしい。

自分自身も、そうありたいと思っています。

卒業、進級、人生の節目に、自分の中の「答え」を探し続けて、どんなふうに形にしていくか、考え続けてほしいと思います。

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