礼拝の話

2023/04/14 

4月11日(火) キリスト教教育週間① 聖書 ルカによる福音書24章28~32節 校長 小西二巳夫

バイブルという英語の使い方でよくされるのが「bible of ○○」です。

たとえば「Bible of fashion」は自分にはどんな服が似合うかといったファッションを考える上で、ぜひ読んでおいたらいい本のことです。

「Bible of guitar」ならギターを弾く上でとても参考になる本という意味です。

こう考えると、聖書は人が人らしく生きていくために、自分が自分らしくなるために、欠かせない本という言い方ができます。

バイブル・聖書をもっと別の言い方にすると、美しい人になるための必読書、必ず読んだらいい本となります。

美しいものを美しいとわかる人になるための本という言い方もできます。

美しい人になるとはそして美しいものを美しいとわかる人は間違いなく幸せな人です。

そういう人が増えたら世の中、世界は間違いなく平和になります。

そう考えていくと、聖書は自分を幸せにするために、そして世界を平和にするために書かれた本ということになります。

つまり聖書は「バイブル・オブ・バイブル」「バイブルの中のバイブル」なのです。

アメリカのある女子高校で、生徒たちに美しい人を選び、その人の美しさについてレポートする課題が出されました。

美しいと評判の俳優やミュージシャン、そして歴史的な美女と言われる人に混じって選ばれたのが、しかもベスト3だったのがマザーテレサでした。

マザーテレサはキリスト教カトリックの修道女で、貧しい人の最期を看取るための施設「死を待つ人々の家」を開設した人です。

マザーテレサというとたいていの人が、年老いたおばあさん、顔に深いしわが刻まれた女性を思い浮かべますが、そのマザーテレサを多くの生徒が美しい人に選んだのです。

このことから、その高校の多くの生徒が見た目だけではない価値観、もっと大きな価値観でマザーテレサを見ていたことがわかります。

そこで考えたいのは、なぜこのような見方ができていたのかです。

それは何かが磨(研)かれていたからです。

「みがく」は美しさをみがく、鏡をみがく、心をみがくという表現をします。

心がみがかれると、みがかれた鏡のようにはっきりと見えるようになります。

心がみがかれることによって本当に美しいものが美しいと見えるようになるわけです。

心は何によってみがかれるのかというと、それは言葉です。

言葉が人を美しくみがき、心をみがいてくれるのです。

そして、バイブル・聖書は人をみがき、心をみがく言葉が集められた本です。

人が美しくなるための言葉、美しいものを美しいとわかるようになる言葉でいっぱいの本、それが聖書です。

聖書を人生のバイブルにすることによって、自分を美しい人に、そして美しいものを美しいとわかる人に育てることができるのです。

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