礼拝の話

2021/04/13 

4月13日(火) 「バイブルをバイブルにする」 聖書 マタイによる福音書 23章25~28節 校長 小西二巳夫

今日は「聖書」についてお話します。

清和に入学して初めて聖書を見たという人、初めて触れたという人が多くいます。

聖書は旧約と新約に分かれていて、それらを合わせて聖書と呼びます。

総発行部数は4000憶部、2500の国と地域の言葉に翻訳され、毎年3000万部ずつ発行されています。

聖書は、発行部数や翻訳の多さでは、断トツ1位、大ベストセラーだということがわかります。

聖書を英語でBible(バイブル)といいます。

聖書はキリスト教を信じている人のために書かれたものではなく、生きている人すべてのために書かれました。

そして、何のために書かれたのか、その答えはズバリ「美しくなるため」です。

聖書を読むことで、美しくなれるとしたら、見過ごすのはもったいなくなります。

アメリカの高校で、ある企業が女子生徒600人からアンケートを取りました。

「あなたが考える最も美しい女性は誰ですか」のベスト3に選ばれたのが、アグネス・ゴンジャ・ボヤージャ、通称マザー・テレサです。

マザー・テレサはカトリックのシスターで、インドで活動し、路上で死んでいく人のための「死を待つ人のための家」を設立し、生涯、多くの人の、特に弱い立場の人の存在と命を大切にした人です。

彼女の顔には深いしわが刻まれているので、いわゆる若くてきれいということで選ばれたのではなさそうです。

では、アメリカの女子生徒は何を基準にマザー・テレサを美しいと選んだのでしょうか。

マザー・テレサは他の質問などでもトップ10に入りました。

「あなたが憧れる人は誰ですか」があり、この質問では、他の女性を抑えて、堂々第1位に選ばれました。

マザー・テレサを見て、美しいと感じるのは、どのように生きたのかという生き方に関係していることがわかります。

聖書は人が美しくなるために書かれたものといいました。

聖書の中で人間が初めて登場するのは創世記1章26~31節です。

27節「神はご自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」、そして31節「神はお作りになったすべてのものをご覧になった。見よ、それは極めて良かった」といわれました。

人は神の作品といわれることがあります。

極めて良かったというのは、できばえに満足した、美しくできあがったということです。

美しくできあがったものの中にみなさん一人ひとりも含まれているのです。

神に似せて造られた私たちに求められるのは、どのように生きるかということです。

聖書には神に似せて造られた人にとって憧れの存在が登場します。

それは、イエス・キリスト、通称「イエスさま」です。

聖書にはイエスさまがすべての人の命を大切にされた話が書かれています。

マザー・テレサはイエスさまの言葉を大切に自分の人生を生きたのです。

そのマザー・テレサがアメリカの女子生徒には美しく見えたのです。

言い方を変えると、高校生の多くがマザー・テレサの中にイエスさまを見たのです。

神に似せて造られた者にさらに求められるものがあることに気づきます。

それは、本当に美しいものを美しいと感じる心、感性、センスを持つこと、そういう感性を自分の中に育てることです。

アメリカの女子生徒は聖書によって、自分の中にそれを育てることができていたのです。

だからマザー・テレサの言葉や行動に美しさを感じたのです。

美しいものを美しいと感じることは、自分自身を幸せにすることです。

清和で学ぶみなさんにぜひそうした感性、センスを持った人に育ってほしいと考えています。

幸せな人になってほしいのです。

そのために毎朝のチャペル礼拝を行い、聖書の授業があるのです。

清和には本当に美しい人になるための時間と場所が用意されているのです。

みなさんは美しくなるための「バイブル(聖書)」とチャンスをすでに手に入れているのです。

それだけで嬉しくなると思いませんか。

それを使わなかったら、これほどもったいないことはありません

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