礼拝の話

2023/04/18 

4月14日(金) 聖書 ヨハネによる福音書 4章21~24節 校長 小西二巳夫

今日は、清和と関係の深いキリスト教会と教会の日曜日の礼拝について話をします。

地名に、一という漢数字にお宮さんの宮と書いて、「いっく」「いちのみや」と読む場所があります。

私のように県外から来た人間はたいてい「いちのみや」と読みます。

お宮さん、神社に関係する言葉ですから、日本のあちこちに一宮の地名があります。

その中で有名なのが愛知県の一宮、名古屋市の隣の町です。

一宮が有名になったのは、「モーニングサービス」の発祥の地と言われるからです。

モーニングサービスは日本独特の英語です。

喫茶店がモーニングサービスを始めたのは、朝早くから工場で働く人たちが朝食を食べるお店がなくて困っているのを、何とかしてあげたい、それがきっかけだったとのことです。

喫茶店にモーニングサービスを食べに行く人が多いのには理由があります。

幸せな気持ちになれるから、お得な気分になれるからです。

ところで、モーニングサービスを出しているのは喫茶店やカフェだけではありません。

毎週日曜日の朝にモーニングサービスを出してくれるところがあります。

それはキリスト教の教会です。

教会でもコーヒーとトースト、サラダを出してくれるとなりますが、教会が出すモーニングサービスは、ちょっと違います。

サービスという英語ですが、一般的には奉仕する、といった意味で使われます。

サービスには「礼拝」という意味もあります。

ほとんどのキリスト教会は毎週日曜日の午前中に礼拝をします。

礼拝が始まる時刻は教会によって多少は違いますが、日本中の、そして世界中のキリスト教会のほぼすべてが、日曜日の午前中にモーニングサービスを出しているのです。

同じモーニングサービスでも喫茶店と教会では違いはありますが同じ部分もあります。

まずモーニングサービスを出す理由です。

それはそれを必要としている人がいるからです。

喫茶店の場合、食べたら得した気分になります。

今日1日、今週1週間がんばろうという気持ちになります。

教会のモーニングサービスはそれ以上のこと、たとえば心の栄養が得られます。

悲しい心が慰められ、いやされます。

こんな自分ではダメだと落ち込んでいたのが、これでいいのだと、わかることがあります。

自分は一人ではない、私には寄り添ってくれる人がいると感じることができます。

礼拝によって、他では味わえないお得な気分にしてもらえるのです。

日曜日の午前中というのは、1週間の中で一番幸せな時間です。

その時間を礼拝に使うことで損ではなく得をするのです。

人間というのは、誰もがどこか身勝手なところがあります。

気がついたら物事を自分中心に考えたり行動したりします。

傲慢になりやすいのです。

そのために人間関係がうまくいかなくなることがあります。

言わなくてもいいことを言って、相手を傷つけることもあります。

そういう自分を、日曜日の午前中に教会に行くことによって、自分をしっかり見つめ直すことができます。

教会のモーニングサービス礼拝によって、心が豊かになり、いい意味でその人らしくなっていけるのです。

清和が教会に行くことをすすめるのは、自分を見つめ直す時間になるからです。

その時間が心豊かな人にしてくれるからです。

学校生活の様子

学校生活|中学校一覧へ

学校生活|高校一覧へ

学校生活一覧へ

礼拝の話一覧へ

中学・高校 学年の通信から一覧へ

クラブ活動一覧へ

▲ページトップへ