礼拝の話

2022/04/25 

4月22日(金) 聖書 創世記 11章5~7節 理科 岡村

1歳になる甥っ子の成長を思いながら、娘が小さかった頃のことを思い出しました。

10か月で立ち歩くようになり、1歳になる頃にはよくしゃべるようになりました。

成長が嬉しい反面、育児書通りではない娘の成長が不安になりました。

どうして他の子と同じように成長してくれないのだろうか、ふつうに成長してほしい、と。

私の中で、成長が早い娘がふつうでない、ふつうであってほしい、と思うようになりました。

でも、今になって思うことがあります。

なぜあの時、ふつうということにこだわったのかということです。

それは、それまで過ごしてきた環境によって、知らず知らずのうちに先入観を持たされていたからだと気づきました。

親として他の子との違いを受け入れる心が育っていなかったのです。

その考え方が自分自身を苦しめていました。

今日の聖書の箇所にはバベルの塔のお話が書いてあります。

バベルの塔のお話を通して、同じことが必ずしもよいということではないこと、違うことの大切さをこの物語が話していると聞いたことがあります。

雪の結晶は一見同じように見えても、1つとして同じものはありません。

この雪の結晶の違いが素敵だと思い、研究した人がいます。

中谷宇吉郎という人で、世界で初めて人工的に雪の結晶を作り出すことに成功したという科学者です。

「雪は天から送られた手紙である。人間の眼が、今の10倍か20倍くらいに拡大されたら、雪山などもったいなくて、とても歩かれないであろう」という言葉を残しました。

私は雪の結晶の違いが、人の違いにも言えることだと感じています。

一人ひとりの違いが素敵だと教えてくれています。

同じところ、違うところがあるというふつうをふつうという感覚をしっかり持つことが大切だと感じました。

雪の結晶の違いは顕微鏡を通して初めて美しいと気がつきます。

肉眼では気づけませんが、顕微鏡のように違いを実感でき、素敵だと思える目があれば、私の周りにあるたくさんの違いを見つけ、それをすてきだと喜べるような人になれると思います。

違いを認め、違いを喜べる目を持つこと、それが大切だと感じています。

清和でそうした目を持つ自分に、みなさんと一緒に学びながら育てていきたいと思います。

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