礼拝の話

2022/07/04 

6月28日(火) 聖書 コヘレトの言葉 11章1節 音楽科 三浦

「そんなことをして何になるの」

このセリフは、意外といろいろなところで聞くように思います。

中高生時代にこのセリフを使う場面は、興味のない勉強に向かっているときのような気がします。

小中学校というのは、義務教育といわれ、国や政府、保護者などが子どもに受けさせなければならない教育のことを指します。

平仮名や簡単な漢字や計算から始まり、徐々に難しい問題に取り組み、中学3年生を卒業するまでに社会で生活するための最低限の知識を身につけるために、この期間があるとも言えます。

それならば、国語と算数、数学だけでいいんじゃないかと思うかもしれませんが、本当に国語と算数、数学だけわかれば、社会で生きることはできるのでしょうか。

少なくとも、現代社会で生きるためには、この答えはNoでしょう。

技術が格段に発展し、10年ひと昔、という言葉さえ古いように思う現代において、読めること、書けること、計算できることだけでは、残念ながら生活していけない現実があります。

ここに、私たちがいろいろな科目を学ぶ意味があるのだと思います。

高校1年生では音楽史を学びますが、古代ギリシャ時代、多くの哲学者たちが議論を重ねる中で、音楽や体育が、人が生きるための重要なものとして取り扱われていたことがわかります。

音楽や体育が直接、生活に何か役に立つかというと、パッとは思いつくことはできませんが、でも音楽なし、体育、体を動かすことなしには人はきっと生きられないのだと思います。

起きるときに、ぐ~っと伸びをするストレッチ、何気なく聴いている音楽…。

何気なくやっていることを学問として学び、学問としてどういうことなのかを知ることが、その次へつながる一歩なのだと思います。学園祭では「平和を作り出す」ことをテーマに、それぞれのクラスがSDGsの取り組みについて学び、展示、販売をしました。2015年に国連で採択されたこれは2030年をその結果を見出すときと定めています。

ここにいるみなさんが、卒業し、それぞれの学校や社会で人生を歩んでいるときです。今回の活動から得た知識、知恵、考えを日常の生活で生かすために、私たち一人ひとりがこれからどう生活をするのかが、問われているように思います。

今週の1週間も、一人ひとりができることに誠実に取り組む1週間であるように祈りたいと思います。

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