礼拝の話

2023/10/11 

9月29日(金) 聖書 詩編 139編16節 保健体育科 伊勢脇

みなさんはお母さんのおなかにいた頃の記憶、「胎内記憶」について覚えているでしょうか。

当時2歳だった子どもに「お母さんのおなかの中のこと、覚えてる?」と聞くと、「うん!」と答えました。

その返事に驚き、少し疑いながらも「おなかの中、どんなだった?」と聞くと「スーイスイした!」といいます。

おなかの中に羊水があることを知らないはずの2歳の子どもが、おなかの中で泳いだというので驚きました。

まさかと思いつつ、さらに質問を続けると、他のことも話してくれました。

約3割の子どもが胎内記憶を持っていると聞いていたので、自分の子がおなかで過ごしたことについて話してくれたことに嬉しくなりました。

NHKの番組で「赤ちゃんの胎盤、お母さんの子宮」という番組が放送されていたので見てみると、胎盤の中でのお母さんと赤ちゃんのやりとりは酸素や栄養、それだけではなく、たくさんの”メッセージ物質”がやりとりされているといいます。

研究によれば、子宮から胎盤、そして胎盤から子宮へと、60種類以上の”メッセージ物質”が送られていることがわかってきました。

こうした物質のやりとりによって、赤ちゃんが大きく成長できる環境が整えられると考えられているという内容でした。

赤ちゃんはお腹にいる時から自分の意識を持っている、声が聞こえている、だから優しく話しかけてあげるという考え方があります。

これはおなかにいる時から産まれるまでの何か月かの間に、目には見えていないけれど、すでに赤ちゃんを一人の人間として認めているということです。

お母さんは話しかけることで、赤ちゃんの存在を意識することでより身近に感じ、絆が強まり、一緒にいる感動がより強くなります。

今日の聖書箇所には、神さまは私たちが生まれる前の、まだ1日も造られないうちから、私たちのことを見てくださっていると書かれています。

「目に見えるものと見えないもの」双方を感じ取って、話をすることを対話といいます。

対話は、ことばだけでなく顔の表情や声、ジェスチャー、直感、インスピレーションも使ってお互いを感じ、お互いを尊重して、やり取りすることです。

お互いを尊重して、思いを寄せ合い、感じ合うことを忘れなければ、目に見えるもの見えないもの関係なくお話ができます。

それだけではなく、対話をすることによって相手だけでなく対話しようとする自分自身が生き生きとしてきます。

目には見えなくても、そこにある大きな存在を生まれる前から、実際おなかの子を通して兄弟を体験することができました。

おなかの子とやり取りすることで、相手のことを考えているようで実は自分が生かされていることを実感したことでした。

どんな生命ともやり取りができる、本来私たちが持っている力です。

見えないものと対話する、その一つに神さまとの対話があります。

神さまとの対話は祈りによってすることができます。

対話する時間を、1日のどこかで、一人ひとりが清和で見つけてほしいと思います。

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