清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2022/10/03
私は小学校3年生の頃から大学の最初までサッカーをしていました。
高校で進路を決めるとき、サッカーの強い大学に入ることも条件に考えました。
毎日授業や定期試験を真剣に取り組み、東京のキリスト教の大学の経済学部への推薦を受けることができました。
しかし絶対合格するだろうと思っていた推薦試験に落ちました。
結果を知った時呆然としましたが、仕方ありません。
そこで周囲の薦めもあって兵庫県のキリスト教の大学を高校受験することにしました。
その大学は英語ができないと入学できないので、苦手な英語をひたすら勉強しました。
そこまで受験勉強を頑張ったのは自分のためというよりは先生や家族、友だちたちを悲しませたくない、周りのひとのために合格しなくてはいけないという気持ちでした。
ようやく合格することができ、大学に入学して夢であったサッカー部に入部しました。
しかし、どういうわけかサッカーより面白いものが見つかったのです。
それは英語を学ぶことでした。
3か月間必死に英語に取り組んだことによって、英語の面白さを知ったのです。
私は英語に出会ったのです。
私が入学したのは神学部というキリスト教を学ぶ学部でした。
英語を本格的に学ぶためには文学部の授業を受けなければなりません。
神学部と文学部の勉強を同時にするのは大変ですが、英語を学ぶ楽しさが勉強をするしんどさを越え、英語とキリスト教を学ぶ4年はあっという間に過ぎていきました。
大学4年生になって私は誰かのために何かしたいとの気持ちになり、ある会社に入社しましたが、私が思っていたこととは違いました。
いろいろと考えて、この会社で仕事を続けることはできないと感じ、これからどうしようと思い悩んでいた時に声をかけられたのが地域おこし協力隊でした。
地域おこし協力隊は人口の少ない町を活性化し元気にすることが仕事です。
地域おこし協力隊で働くなかでてきたのは、学ぶ楽しさを伝えたい、そういう仕事がしたいということでした。
私が学ぶ楽しさを知ったのは英語がきっかけだったので英語を教える仕事につきたいと考えました。
そしてそれが、清和で英語を教えることにつながったのです。
高校3年生の時、希望する大学に不合格になりました。
その思い通りにいかない出来事から思いがけず英語との出会いがありました。
今日の聖書箇所では終わったことを言っていてはいけないとあります。
過去のことをとやかく言うことは希望を生み出さない、幸せや喜びと言うのは未来にあると書かれています。
再来週には中間テストが行われ、それが終わるとチャペルクリスマスの練習が本格的に始まります。
高校2年生は、チャペルクリスマスで聖誕劇を行います。
希望通りの役を演じる人はぜひ一生懸命に取り組んでください。
そうではない人は希望通りの役以上の大きな喜びがあることを信じて取り組むことができたら今年のチャペルクリスマスは最高のものになります。
私は大学受験失敗から思い通りになることよりも大きな喜びがあることを知りました。
自分でも予想のつかない楽しみがあることに真剣に取り組んでいけたらと思います。