礼拝の話

2023/09/08 

9月4日(月) 聖書 ヨハネの手紙Ⅰ 3章18節 音楽科 三浦

先月、8月という1か月は、全国各地で「戦争について」「原爆について」「平和について」考える時でした。

わたしは東京のある研修会に参加して、いろいろな話を聞く機会に恵まれました。

その1つ1つを聞く中で、わたしたちは「一人ひとりが違う人間で、異なる考え方を持っている」という当然のことを、災害や戦争、急な出来事を前にすると忘れやすい生き物なのだということをまざまざと思い知らされたのでした。

「明治大学 平和教育 登戸研究所資料館」というところがあります。

戦争中のさまざまな資料があるところですが、最初に15分ほどの短い紹介動画を観てから、館内の展示品の案内を解説してもらいながら見学しました。

1945年の敗戦から数十年経ったとき、長野県と関東にある、2つの高校の生徒が、この登戸研究所について、自分たちで研究テーマを立てて調べることになりました。

そのことから、この登戸研究所で実際に働いていた方々や当時を知る方々から話をお聞きする中で、さまざまな資料が集まってきた、といいます。

当時の出来事を語りたくないという思いの方は多かったようですが、その中でも、みなさんのような若い人々、中学生、高校生にならば、自分たちが実際にしてきたことを伝えよう、と重い口を開く方が多かったようです。

それは、今生きていること。

今、生かされていること。

人に話せない仕事を任され、それを続けなければならなかったつらさ。

自分の実績を証拠として残すことがゆるされなかった世界があったこと。

戦争は、どんな理由があっても、人を幸せにすることはないこと。

だから、絶対に戦争は起こしてはいけないこと。

平和は、続くように努力しなければ、続かないこと。

これらのことを、みなさんの世代に直接話すことで、知って、感じて、平和を作り続ける思いを持ち続けてもらいたいと期待し、願ったからだと思います。

日本での戦争を実際に体験した世代は、確実に世の中から減っています。

その中で、わたしたちはどのように考え、平和を作り出す一人ひとりとして歩むことが求められているのでしょう。

学校生活は、思い通りにならないこと、ぶつかって悲しい思いをすることもあります。

でも、そのような中でも、一人ひとりの力を合わせて送る学校生活は、私たち一人ひとりに、これからも人は一人では生きられないこと、自分を大切にするように、互いを大切にすることが平和を創り出す一歩であることを、忘れずに過ごすことが大切なのだと思います。

新しい1週間です。

1つ1つの事柄を大切に、今日という1日を過ごしたいと思います。

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