清和女子中高等学校。創立113年の高知県の私立女子校。キリスト教主義の中高一貫校です。
2021/05/31
清和では毎日聖書を読み、礼拝をします。
今日の聖句では、神さまは私たちのことを「私の目にあなたは価高く、貴い」と言ってくださいました。
神さまの目には私たち一人一人がとても高価で貴いものだと言うのです。
もしあなたが、とても高価で大切な宝石を持っているとしたら、本当にていねいに取り扱うでしょう。
傷がついたり汚れたりしないように大切にするでしょう。
神さまは私たちをそんな存在だと言ってくださっているのです。
人間は誰でも自分のことを振り返ると、しばしばダメだったことや失敗したこと、できなかったことばかりが思い浮かぶ傾向があります。
良かったことよりもうまくいかなかったことのほうが強く心に残るせいかもしれません。
自分たちがやってきたことについての正しい評価、つまり良かった所を挙げて褒める、ということを私たちは忘れがちです。
嫌な思い出ばかりがよみがえって来て、もう自分なんかだめだと思ってしまう私たちに、神さまは「あなたはとても高価で貴い存在ですよ」と言ってくださっているというのです。
驚きです。
皆さんが清和に来ることになった理由は何ですか、きっとそれぞれ違うだろうと思います。
私は名古屋の大学を出て高知に帰り、県立高校の先生になることを目指していました。
3回目の挑戦で採用試験に合格した時に丁度、清和の英語の先生が退職されるので来てほしいと言われて清和に来ました。
それが1984年のことです。
それ以来定年まで30年以上清和で働きを続けることができました。
あの時の神さまの招きにお答えして清和に来たのは正解だったな、と今でも思います。
みなさんには神さまからどんなお招きがあったでしょうか。
みなさん一人ひとりにそれぞれのドラマがあってこの清和に集められました。
その一人ひとりの歴史の中に清和との出会い、神さまとの出会いが起こったのです。
神さまとの出会いは、神さまがみなさん一人ひとりを知ってくださっていて、この清和に招いてくださったことから始まりました。
清和に来ることになった理由はそれぞれさまざまですが、全員に共通しているのは「あなた方は大切な存在として特別に選ばれて神さまによってここに招かれたのだ」と言うことです。
生徒のみなさんも、先生たちも、です。
そのようにして出会ったこの時がみなさんにきっとステキなものを与えてくれると思います。
私たちは神さまの作品です。
その中に失敗作は一つもありません。
もう勝手な自己嫌悪に落ち込まなくていいのです。
この言葉を聞くためにみなさんは清和に招かれました。
私たちは神さまに大切に大切にされている宝石の原石です。
原石は切り出され、磨かれて美しい宝石になります。
一人ひとりが神さまの光を反射して輝く美しい宝石に磨かれるのです。